2017/04/16(日)
肩こりとミネラルバランス②〜恐怖のカルシウムパラドックス〜
カテゴリー:内臓と不調
前回の肩こりとミネラルの続きになります。
前回のブログでは、筋肉の緊張を緩和させるためにはカルシウムとマグネシウムのバランスが大事という話をさせて頂きました。
今日は、カルシウム不足になると、人体にどういった影響があるのかを書かせて頂きます。
まずカルシウムはどんな役割をしていると思いますか?
大体この質問をさせて頂くと、返ってくるのは「骨の成分でしょ?」と答える方が多いように感じます。
確かにカルシウムは骨の成分ですが、カルシウムには、その他にも生命活動を維持する上で重要な役割がたくさんあります。
例えば、、、以前紹介した、筋肉を収縮する働き、また心臓を一定に拍動させる働き、神経伝達物質として脳からの信号をしっかりと伝える働き、女性ホルモンを安定させる働きなど色々重要な作用があります。
この重要な役割を担っているカルシウムが体内から不足すると生命活動に以上が生じてしまいます。
そこで、体はカルシウム不足を補うために自分の骨からカルシウム溶かし、体のカルシウム量を調節できるという機能があります。
しかし、このカルシウムを補う機能には弱点があります。
それは、カルシウムを骨から溶かし過ぎてしまい、血中に逆にカルシウムが過剰状態になってしまうことです。
このことを「カルシウムパラドックス」と言います。
このカルシウムが血中に増え過ぎてしまうと、次は色々な細胞に沈着し石灰化してしまいます。
筋肉に沈着すれば、、、筋肉が凝り固まり肩こりや腰痛に
関節に沈着すれば、、、五十肩や膝の痛みに
内臓に沈着すれば、、、腎結石や胆嚢結石に
血管に沈着すれば、、、動脈硬化の原因になります。
このようにカルシウム不足からカルシウムが逆に過剰な状態になり、行き場をなくしたカルシウムが細胞に沈着することで上記のようなことが起こります。
現在、食事からカルシウムをしっかりと摂れている方は、ほとんどいないと言われています。
ルーチンでカルシウム摂るためにサプリメントで摂取することも一つの手だと思いますが品質の悪いサプリメントには気をつけて下さい。
それでは、本日もブログをご覧いただき本当にありがとうございました。
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